お知らせ・ブログ NEWS
ニキビ(尋常性痤瘡)——「青春のシンボル」ではなく、跡が残る前に治すべき皮膚疾患です。種類・治療薬の違い・再発を防ぐ方法を名古屋みなとクリニック(名古屋市港区・皮膚科)が詳しく解説
ニキビ(尋常性痤瘡)——「青春のシンボル」ではなく、跡が残る前に治すべき皮膚疾患です。種類・治療薬の違い・再発を防ぐ方法を名古屋みなとクリニック(名古屋市港区・皮膚科)が詳しく解説
「市販薬をいろいろ試したが、良くならない」「洗顔を頑張っているのに、かえって悪化している気がする」「治ってもすぐに次のニキビができる」「赤みや茶色い跡が残ってしまった」「頬にクレーターのようなへこみができた」「思春期だから仕方ないと言われたが、本人はとても気にしている」——ニキビは、皮膚科で最もご相談の多い疾患のひとつです。
ニキビ(医学的には尋常性痤瘡)は、思春期の約90%が経験するとされるほど身近な疾患です。そのため「そのうち治る」「青春のシンボル」と軽く扱われがちですが、これは大きな誤解です。
ニキビは、放置すると一生残る瘢痕(クレーター)をつくり得る、れっきとした皮膚疾患です。 そして治療法は、この10年ほどで大きく進歩しました。
さらに、思春期のお子さまにとってニキビは、外見の悩みを通じて自己肯定感や対人関係に影響する問題でもあります。
名古屋市港区の名古屋みなとクリニックが、ニキビの種類、思春期ニキビと大人ニキビの違い、外用薬・内服薬の使い分け、跡を残さないために最も重要なこと、そして心理面への影響まで、詳しく解説します。
目次
- ニキビ(尋常性痤瘡)とは——4つの段階で悪化します
- ニキビの種類と進行【比較表】
- 思春期ニキビと大人ニキビの違い【比較表】
- 悪化させる要因——食事は関係あるのか
- 【最重要】「そのうち治る」ではいけない理由
- やってはいけないセルフケア【比較表】
- 治療①:外用薬——現在の治療の中心【比較表】
- 外用薬を続けるコツ——最初の2週間が山場です
- 治療②:内服薬【比較表】
- 【重要】維持療法——治ってからが本番です
- 治療③:処置・その他の選択肢
- 治療の経過——どのくらいで良くなるのか
- ニキビ跡の種類と対策【比較表】
- 女性のニキビとホルモンの関係
- 【当院ならでは】思春期のニキビと、こころへの影響
- 日常生活とスキンケア
- よくある心配事Q&A
- 名古屋みなとクリニックでの診療について
1. ニキビ(尋常性痤瘡)とは——4つの段階で悪化します
ニキビは、毛穴(毛包)で起こる炎症です。次の4つの段階を経て悪化していきます。
① 皮脂の分泌が増える
思春期に分泌が増える男性ホルモン(アンドロゲン)が、皮脂腺を刺激します。男女ともにこのホルモンの影響を受けます。
② 毛穴の出口が詰まる
毛穴の出口の角質が厚くなり、皮脂の出口が塞がれます。これが**「微小面皰(びしょうめんぽう)」**——すべてのニキビの出発点です。
まだ目に見えない段階ですが、ここがニキビの始まりです。
③ アクネ菌が増える
詰まった毛穴の中は、皮脂が豊富で酸素が少ない環境。アクネ菌(Cutibacterium acnes)にとって最適な条件が整い、急速に増殖します。
④ 炎症が起こる
アクネ菌が出す物質に免疫が反応し、赤み・腫れ・膿が生じます。炎症が強く深いほど、跡が残りやすくなります。
治療の考え方
この4段階のうち、②の「毛穴の詰まり」に働きかける治療が、現在の治療の中心です。
なぜなら、詰まりを解消すればアクネ菌も増えず、炎症も起きないからです。「炎症が起きてから抑える」のではなく、「詰まりを作らせない」——これが現代のニキビ治療の考え方です。
2. ニキビの種類と進行【比較表】
ニキビは、進行段階によって見た目が変わります。
| 種類 | 別名 | 状態 | 跡の残りやすさ |
|---|---|---|---|
| 微小面皰 | — | 目に見えない詰まりの始まり | — |
| 白ニキビ | 閉鎖面皰 | 毛穴が詰まり、白く盛り上がる | 低い |
| 黒ニキビ | 開放面皰 | 詰まった皮脂が酸化して黒く見える | 低い |
| 赤ニキビ | 炎症性丘疹 | 炎症が起き、赤く腫れる | 中程度 |
| 黄ニキビ | 膿疱 | 膿がたまり、黄色く見える | 高い |
| 結節・嚢腫 | — | 深部で強い炎症。しこりのようになる | 非常に高い |
見えないうちに始まっています
「肌がザラザラする」「毛穴が目立つ」——この段階で、すでに微小面皰ができていることがあります。
赤いニキビになってから治療を始めるより、この段階で介入するほうが、はるかに跡を残しません。
結節・嚢腫は早めの受診を
しこりのように硬く、押すと痛い深いニキビは、確実に跡(クレーター)を残します。 市販薬で様子を見ず、早めに皮膚科を受診してください。
3. 思春期ニキビと大人ニキビの違い【比較表】
同じニキビでも、年代によって性質が異なります。
| 観点 | 思春期ニキビ | 大人ニキビ |
|---|---|---|
| 年代 | 10代 | 20代後半以降 |
| 主な原因 | 皮脂分泌の急増(ホルモン変化) | 角質の乾燥・ターンオーバーの乱れ、ストレス、ホルモンバランス |
| できやすい場所 | 額、鼻(Tゾーン) | 口周り、あご、フェイスライン(Uゾーン) |
| 肌の状態 | 脂性肌のことが多い | 乾燥していることが多い(インナードライ) |
| 経過 | 皮脂分泌が落ち着くと軽快 | 慢性化・繰り返しやすい |
| 悪化要因 | 洗いすぎ、触る、髪の毛の刺激 | ストレス、睡眠不足、月経周期、化粧品 |
| ケアの方向 | 皮脂と詰まりへの対応 | 保湿しながらの治療 |
大人ニキビで最も多い誤解
「ニキビ=脂性肌」と考え、脱脂力の強い洗顔料でゴシゴシ洗ってしまうことです。
大人ニキビの多くは、表面は脂っぽくても内部は乾燥している状態です。洗いすぎると乾燥が進み、それを補おうとしてかえって皮脂分泌が増え、悪循環に陥ります。
大人ニキビには「保湿」が必要です。 これは思春期ニキビとの大きな違いです。
4. 悪化させる要因——食事は関係あるのか
よくある悪化要因
- 物理的な刺激:触る、潰す、マスク、髪の毛、寝具、ヘルメット、あご紐
- 洗いすぎ・こすりすぎ
- 睡眠不足・疲労
- ストレス
- 月経周期(女性、月経前に悪化)
- 化粧品・整髪料(毛穴を詰まらせるタイプ)
- 一部の薬剤(ステロイド、一部の抗てんかん薬など)
食事について——正確にお伝えします
「チョコレートや揚げ物でニキビができる」とよく言われますが、この直接的な因果関係は、科学的には確立していません。
一方で、関連が示唆されているものはあります。
- 高GI食(白米、パン、菓子、甘い飲料など血糖値を急上昇させる食品)
- 乳製品(特に脱脂乳との関連が報告されています)
ただし、これらも「食べたら必ず悪化する」というものではありません。
過度な食事制限は必要ありません。 バランスのよい食事と規則正しい生活のほうが、はるかに重要です。「あれを食べたから」と自分を責める必要はありません。
5. 【最重要】「そのうち治る」ではいけない理由
この章が、この記事で最もお伝えしたい内容です。
ニキビは「青春のシンボル」「大人になれば治る」と言われ、治療せずに放置されがちです。しかし、これには大きな問題があります。
理由①:炎症が長引くほど、跡が残ります
炎症が深く、長く続くほど、皮膚の土台(真皮)が破壊されます。 その結果生じるのが、**クレーター状の凹み(萎縮性瘢痕)**です。
そして、いったんできたクレーターは自然には元に戻りません。 治療しても完全な修復は困難です。
つまり、「そのうち治る」と待っている間に、一生残るものができてしまうのです。
理由②:現在は有効な治療があります
かつてのニキビ治療は、抗菌薬が中心で選択肢が限られていました。しかし現在は、毛穴の詰まりそのものに働きかける外用薬が使えるようになり、治療成績は大きく向上しています。
「治らないもの」ではなく「治療できるもの」に変わりました。
理由③:心理的な影響が大きい
特に思春期において、ニキビは自己評価や対人関係に影響します(第15章で詳述)。
「たかがニキビ」ではありません。
6. やってはいけないセルフケア【比較表】
良かれと思って行っているケアが、悪化の原因になっていることがあります。
| やってしまいがちなこと | なぜ問題か | 代わりにできること |
|---|---|---|
| 潰す・触る | 炎症が深部に広がり、跡の最大の原因 | 触らない。どうしても気になるなら医療機関での面皰圧出 |
| 1日に何度も洗顔する | 必要な皮脂まで除去し、乾燥→皮脂増加の悪循環 | 1日2回、朝と夜だけ |
| ゴシゴシこする | 物理的刺激で炎症が悪化 | 泡でやさしく、こすらない |
| スクラブ・強い洗浄剤 | 炎症部位を傷つける | 低刺激の洗顔料 |
| 保湿をしない | 乾燥が皮脂分泌を促す | ノンコメドジェニックの保湿剤を使う |
| 市販薬を次々に変える | 効果判定ができず、時間だけが過ぎる | 一定期間、同じ治療を継続する |
| アルコール系で拭き取る | 刺激とバリア機能の低下 | 不要 |
| 髪で隠す | 髪の刺激と蒸れで悪化 | 前髪をピンで留めるなど |
「潰す」が最も大きな問題です
白ニキビや黄ニキビを見ると、つい指で潰したくなります。しかし、自己流の圧出は炎症を深部に押し広げ、瘢痕(跡)を確実に増やします。
医療機関では、面皰圧出という処置を保険診療で行うことができます。専用の器具で適切に行うため、跡が残りにくくなります。気になる場合は、自分でやらずにご相談ください。
7. 治療①:外用薬——現在の治療の中心【比較表】
現在のニキビ治療の主役は、毛穴の詰まりに働きかける外用薬です。
| 分類 | 一般名 | 主な商品名 | 作用 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|---|
| レチノイド | アダパレン | ディフェリン®ゲル | 毛穴の詰まりを解消し、新しいニキビを作らせない | 開始初期の乾燥・ヒリつき。妊娠中は使用不可 |
| 過酸化ベンゾイル | 過酸化ベンゾイル | ベピオ®ゲル | 殺菌+角質を柔らかくする。 耐性菌ができない | 衣類・タオル・寝具を脱色する。刺激感 |
| 配合剤 | アダパレン+過酸化ベンゾイル | エピデュオ®ゲル | 両方の作用を1剤で。効果が高い | 刺激が出やすい。妊娠中は使用不可 |
| 配合剤 | 過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン | デュアック®配合ゲル | 殺菌+抗菌。炎症性ニキビに | 脱色作用あり |
| 外用抗菌薬 | クリンダマイシン、ナジフロキサシン、オゼノキサシン | ダラシン®T、アクアチム®、ゼビアックス® | 炎症のあるニキビの菌を抑える | 長期の単独使用は耐性菌のリスク |
押さえておきたい2つのポイント
① 抗菌薬だけを長く使ってはいけません
抗菌薬の外用は炎症を抑えますが、毛穴の詰まりには効きません。 そのため、やめると再発します。
さらに、長期の使用は耐性菌を生みます。 現在のガイドラインでは、外用抗菌薬は炎症が強い時期に限定して使い、3か月程度を目安に見直すこととされています。
「ずっと同じ抗菌薬の塗り薬をもらい続けている」という方は、一度見直しをおすすめします。
② 「できたところ」ではなく「できやすい範囲全体」に塗ります
これは非常に重要です。
アダパレンや過酸化ベンゾイルは、目に見えない微小面皰にも作用します。 そのため、ニキビができている場所だけでなく、できやすい範囲全体(額全体、頬全体など)に薄く塗るのが正しい使い方です。
「ニキビの上にちょんと乗せる」使い方では、効果は半減します。
8. 外用薬を続けるコツ——最初の2週間が山場です
アダパレンや過酸化ベンゾイルは効果が高い一方で、使い始めに皮膚の反応が出ることがあります。
初期に起こりうること
- 乾燥、皮むけ
- ヒリヒリ感、赤み
- 一時的にニキビが増えたように見えることがある
これらの多くは、使用開始から2〜4週間で軽減していきます。
ここで多くの方が挫折します
「悪化した」と感じて中止してしまう——これがニキビ治療で最も多い失敗です。
続けるための工夫
- 少量から始める(顔全体で米粒〜小豆大程度)
- 最初は1日おきから始め、慣れたら毎日に
- 保湿剤を先に塗ってから外用薬を使う(刺激が和らぎます)
- 洗顔後、皮膚が完全に乾いてから塗る
- 刺激が強すぎる場合は、我慢せず相談する(濃度や薬剤の変更が可能です)
「つらいから自己判断でやめる」のではなく、「つらいから相談する」——これが治療成功の分かれ道です。
過酸化ベンゾイルの注意点
衣類・タオル・枕カバーを脱色(漂白)します。 白いタオルを使う、就寝時は古い枕カバーにするなど、事前の対策をおすすめします。
9. 治療②:内服薬【比較表】
炎症が強い場合、外用薬に内服薬を併用します。
| 分類 | 一般名 | 位置づけ | 注意点 |
|---|---|---|---|
| テトラサイクリン系 | ドキシサイクリン、ミノサイクリン | 中等症〜重症の炎症性ニキビに。抗菌作用+抗炎症作用 | 8歳未満は使用不可(歯の着色)。妊娠中不可。日光過敏。ミノサイクリンはめまい・色素沈着 |
| マクロライド系 | ロキシスロマイシンなど | テトラサイクリン系が使えない場合 | — |
| ビタミン剤 | ビタミンB2・B6、ビタミンC | 補助的に併用 | — |
| 漢方薬 | 清上防風湯、荊芥連翹湯、桂枝茯苓丸加薏苡仁など | 体質に応じて。特に月経関連の悪化に | 体質に合わない場合は胃腸症状 |
内服抗菌薬も「長期使用しない」が原則です
内服の抗菌薬も、耐性菌の問題から、3か月程度を目安に見直します。
内服で炎症を鎮めたら、外用薬による維持療法に移行する——これが標準的な流れです。
10. 【重要】維持療法——治ってからが本番です
この考え方を知っているかどうかで、その後が大きく変わります。
「治ったからやめる」が再発を招きます
ニキビの炎症が治まると、多くの方が治療を終了します。しかし、皮脂分泌の亢進と毛穴の詰まりやすさは変わっていません。 そのため、すぐに新しいニキビができ始めます。
維持療法とは
炎症が治まった後も、アダパレンや過酸化ベンゾイルの外用を継続することです。
- 目に見えない微小面皰を作らせない
- 新しいニキビの発生を防ぐ
- 結果として、跡が増えるのを防ぐ
これは現在のガイドラインでも推奨されている、標準的な治療戦略です。
期間の目安
炎症が落ち着いてからも、数か月〜1年程度継続することが多く、状態を見ながら塗る頻度を減らしていきます。
「治ったのに、なぜまだ塗るのか」——この理由をご理解いただくことが、再発予防の鍵です。
11. 治療③:処置・その他の選択肢
面皰圧出(保険診療)
専用の器具で、詰まった皮脂を適切に圧出する処置です。自分で潰すのとは異なり、跡が残りにくい方法で行います。白ニキビ・黒ニキビが多い場合に有効です。
ケミカルピーリングなど
保険診療とは別に、美容皮膚科領域の選択肢もあります。当院は美容皮膚科を併設しておりますので、保険診療での治療とあわせて、ご希望や状態に応じた方法をご相談いただけます。
まずは保険診療の標準治療をしっかり行うことが基本です。そのうえで、必要に応じて追加の選択肢を検討します。
12. 治療の経過——どのくらいで良くなるのか
ニキビ治療は、時間がかかります。 これを最初に知っておくことが大切です。
経過の目安
| 時期 | 状態 |
|---|---|
| 1〜2週間 | 外用薬の刺激が出ることがある時期。効果はまだ実感しにくい |
| 1か月 | 新しいニキビが減り始める |
| 3か月 | 明らかな改善を実感できることが多い |
| 3か月以降 | 維持療法へ移行 |
「1か月で効かないからやめる」が最大の失敗です
毛穴のターンオーバーには時間がかかるため、効果判定には最低でも2〜3か月が必要です。
焦らず続けることが、最短ルートです。
13. ニキビ跡の種類と対策【比較表】
ニキビ跡には種類があり、それぞれ改善の見込みが異なります。
| 種類 | 見た目 | 経過 |
|---|---|---|
| 炎症後紅斑 | 赤み | 数か月で自然に改善することが多い |
| 炎症後色素沈着 | 茶色いシミ | 半年〜1年程度で徐々に薄くなる。紫外線対策が重要 |
| 萎縮性瘢痕(クレーター) | 凹み | 自然には戻らない。 予防が最重要 |
| 肥厚性瘢痕・ケロイド | 盛り上がった硬い跡 | 体質による。治療が必要 |
赤みと茶色は、待てば改善します
「跡が残った」と焦る方が多いのですが、赤みや色素沈着は時間とともに改善します。 ここで焦って刺激的なケアをすると、かえって長引きます。
ただし、紫外線に当たると色素沈着は濃くなり長引きます。 日焼け止めは、ニキビ治療中も跡の改善期間中も重要です。
クレーターだけは「予防」しかありません
凹んだ跡は、自然には元に戻りません。
だからこそ、炎症を長引かせない・深いニキビを放置しない・自分で潰さない——この3つが決定的に重要なのです。
14. 女性のニキビとホルモンの関係
月経周期との関連
月経前に悪化するのは、ホルモン変動によるものです。多くの女性が経験します。
あご・フェイスラインのニキビ
大人の女性で、あご周りに繰り返しできる場合、ホルモンバランスの影響が考えられます。
【注意】背景に別の疾患があることも
以下が重なる場合、**多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)**などの内分泌疾患が背景にある可能性があります。
- 難治性のニキビ
- 月経不順
- 体毛が濃くなる
- 体重の増加
この場合、皮膚科の治療だけでは十分な改善が得られません。 婦人科での評価が必要になりますので、該当する方はお申し出ください。適切な医療機関へご紹介します。
15. 【当院ならでは】思春期のニキビと、こころへの影響
この章は、皮膚科と児童精神科を併設する当院として、特にお伝えしたい内容です。
ニキビは「見た目の問題」にとどまりません
思春期は、他者からどう見られるかに最も敏感な時期です。この時期のニキビは、次のような影響を及ぼすことがあります。
- 鏡を見るのがつらい、写真を撮られたくない
- 前髪やマスクで隠すようになる
- 人前で顔を上げられない
- からかいやいじめの対象になる
- 部活や行事への参加を避ける
- 自己肯定感の低下
- 抑うつ気分、対人不安
- 不登校のきっかけになることもある
「ニキビくらいで」と思われがちですが、本人にとっては日常のあらゆる場面に影響する問題です。
保護者の方にお願いしたいこと
- 「気にしすぎ」「そのうち治る」と言わない——本人はすでに深刻に悩んでいます
- 「顔を洗っていないからでしょう」と原因を本人に帰さない(ニキビは不潔が原因ではありません)
- 治療できる病気であることを伝える——それだけで希望になります
- 本人が受診を望むなら、早めに機会をつくる
「治療している」という事実が支えになります
私たちの経験では、治療を始めること自体が、本人の気持ちを大きく変えることがあります。
「どうしようもないもの」から「対処しているもの」に変わるだけで、鏡を見るつらさが軽くなる。これは、皮膚の改善が現れるより前に起こることが少なくありません。
必要に応じて、こころの面もご相談ください
当院は児童精神科を併設しています。ニキビをきっかけとした対人不安、気持ちの落ち込み、登校のしづらさについても、同じクリニック内でご相談いただけます。
皮膚と心の両方を、一つの場所で診られること。 これが当院の役割だと考えています。
16. 日常生活とスキンケア
洗顔
- 1日2回(朝・夜)。これ以上は洗いすぎです
- ぬるま湯(熱いお湯は乾燥を招きます)
- 泡でやさしく。こすらない
- すすぎ残しに注意(特に生え際、あご)
- タオルは押さえるように。こすらない
保湿
- ニキビがあっても保湿は必要です
- 「ノンコメドジェニック」表示のある製品を選ぶ(毛穴を詰まらせにくいことが確認された製品)
- 油分の多いクリームより、さっぱりしたタイプを
紫外線対策
- 色素沈着の悪化を防ぐため、日焼け止めは必須
- ノンコメドジェニックのものを選ぶ
その他
- 枕カバー・タオルをこまめに交換する
- 前髪が額に当たらないようにする
- 触らない、潰さない
- 睡眠時間を確保する
- マスクによる蒸れ・摩擦に注意する
17. よくある心配事Q&A
Q. 市販薬で治せますか?
A. 軽度であれば市販薬で改善することもあります。ただし、毛穴の詰まりに直接働きかけるアダパレンや過酸化ベンゾイルは、医療機関でしか処方できません。 市販薬を1〜2か月試して改善しない場合、受診をおすすめします。
Q. ニキビは不潔だからできるのですか?
A. 違います。 ニキビはホルモンによる皮脂分泌と毛穴の角化異常が原因であり、清潔さとは関係ありません。むしろ洗いすぎは悪化させます。この誤解が、本人を不必要に傷つけることがあります。
Q. 何歳から治療できますか?
A. 小学生高学年頃から治療の対象になります。外用薬は年齢に応じて使用可能です。内服の抗菌薬には年齢制限があるものもありますので、診察の際にご相談ください。早い時期から適切に治療するほど、跡が残りにくくなります。
Q. 薬を塗ったら、かえって悪化しました。
A. アダパレンや過酸化ベンゾイルでは、使い始めに乾燥・赤み・皮むけが出ることがあります。 多くは2〜4週間で落ち着きます。ただし、我慢しすぎず一度ご相談ください。使用頻度の調整や薬剤の変更で対応できます。
Q. 治ったら薬をやめていいですか?
A. すぐにやめると再発します。 炎症が治まった後も、詰まりを防ぐ外用薬を継続する「維持療法」が推奨されています。やめるタイミングは、状態を見ながら一緒に決めていきます。
Q. ニキビ跡は治りますか?
A. 赤みや色素沈着は、時間とともに改善します。 一方、クレーター状の凹みは自然には戻りません。だからこそ、跡になる前の治療が最も重要です。
Q. 化粧をしてもいいですか?
A. 禁止する必要はありません。ノンコメドジェニック表示のある製品を選び、帰宅後は早めに落としてください。ニキビを隠すこと自体が、本人の気持ちを支える面もあります。
Q. 子どもが悩んでいるようですが、本人は受診を嫌がります。
A. 思春期のお子さまでは珍しくありません。「治療できる病気である」という情報を伝えるだけでも、受診への抵抗が下がることがあります。保護者の方だけでのご相談も承っています。
Q. 食べ物を制限したほうがいいですか?
A. 過度な制限は不要です。チョコレートや揚げ物との直接的な因果関係は確立していません。ただし、高GI食や一部の乳製品との関連は示唆されています。バランスのよい食事と十分な睡眠のほうが重要です。
18. 名古屋みなとクリニックでの診療について
名古屋市港区にある**名古屋みなとクリニック(皮膚科・美容皮膚科・内科・児童精神科・精神科)**では、ニキビの診断・治療に対応しています。
当院での対応内容
- ニキビの重症度評価と治療方針の決定
- アダパレン・過酸化ベンゾイル・配合剤による外用治療
- 外用抗菌薬の適切な期間管理(耐性菌への配慮)
- 内服薬(抗菌薬・ビタミン剤・漢方薬)による治療
- 面皰圧出(保険診療)
- 維持療法による再発予防
- ニキビ跡(赤み・色素沈着)への対応
- 外用薬の刺激が強い場合の調整・変更
- 美容皮膚科との連携による追加の選択肢のご相談
- ホルモン関連が疑われる場合の婦人科へのご紹介
- 児童精神科との連携(外見の悩みによる不安・抑うつ・登校のしづらさ)
- 保護者の方のみでのご相談
こんな方はぜひご相談ください
- 市販薬を試したが改善しない
- 洗顔を頑張っているのに悪化している
- 治ってもすぐに新しいニキビができる
- しこりのような深いニキビがある
- 赤みや茶色い跡が残っている
- クレーターができ始めている
- ずっと同じ塗り薬を使い続けている
- あご周りに繰り返しできる(女性)
- 月経不順もあり、ニキビが治りにくい
- お子さまがニキビを気にして、元気がない・学校をつらがっている
- 本人が受診を嫌がっており、まず相談したい
「ニキビは『そのうち治る』と言われ続けてきた疾患ですが、その間に一生残る跡ができてしまうことがあります。治療法はこの10年で大きく変わりました。もう『我慢するもの』ではありません。そして思春期のお子さまにとって、ニキビは見た目だけの問題ではなく、日々の自信に関わる問題です。皮膚のことも、それによって生じる気持ちの落ち込みも、同じ場所でご相談いただけます。どうぞお気軽にお越しください。」
名古屋みなとクリニック 皮膚科・美容皮膚科・内科・児童精神科・精神科
〒455-0068 名古屋市港区土古町4-20 SLR港北
TEL:052-387-8083
HP:https://nagoya-minato-clinic.com/ Instagram:https://www.instagram.com/nagoya.minato.clinic
✧———✧———✧———✧———✧———✧———✧———✧
名古屋みなとクリニック 皮膚科・美容皮膚科・内科・児童精神科・精神科
〒455-0068 名古屋市港区土古町4-20 SLR港北
【TEL】052-387-8083 【診療時間】10:30~13:30、14:30~18:30 【休診日】月・木・土 【アクセス】あおなみ線「港北駅」徒歩約8分
✧———✧———✧———✧———✧———✧———✧———✧
お肌やお身体、そして心の健康について、
お気軽にご相談ください。
当院へのお問い合わせ・ご予約はお電話またはLINE、オンライン予約フォームをご利用ください。
※10分以上の遅刻をされた場合は無断キャンセル扱いとなり、当日対応不可となる場合があります。
なお、度重なる遅刻・キャンセルが続く場合は以降のご予約をお断りさせていただくことがございますので、あらかじめご了承ください。
-
お電話からのご予約
052-387-8083または 090-6148-1283
-
090-6148-1283
-
LINEでご予約
初診・診予約はこちら
-
WEBでご予約
オンライン予約はこちら