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20歳未満のADHD、ASDに対してTMS治療は効果を発揮する可能性はあるか?名古屋みなとクリニックが解説

20歳未満のADHD、ASDに対してTMS治療は効果を発揮する可能性はあるか?
名古屋市港区、名古屋みなとクリニックです。
今回は、20歳未満のADHD、ASDに対してTMS治療は効果を発揮する可能性はあるか?について解説します。
✅ 【ADHDに対するTMSの知見】
🔹 有効性が期待される理由
ADHDの脳機能では、右前頭前野の活動低下が関連するとされており、TMSによってこの領域を刺激することで注意力や実行機能が改善する可能性がある。
📗 主な研究報告
Right DLPFC(背外側前頭前野)へのTMSにより、注意力の持続・衝動性の抑制が改善したとする報告(Weaver et al., 2012 など)
rTMS(反復刺激)を複数回実施することで、学業パフォーマンスが向上したとの小規模臨床研究もあり
✅ 【ASDに対するTMSの知見】
🔹 ASDにおける注目領域
ASDの特徴である社会的コミュニケーションの困難さや感覚過敏に対し、前頭前野や内側前頭前皮質への刺激が注目されている
📘 主な研究成果
左DLPFCへの低頻度TMSで、感情調整やこだわり行動が改善した(Enticott et al., 2014)
刺激後、感覚過敏が軽減し、対人場面での落ち着きが出たとの保護者報告あり
TMSにより脳の興奮・抑制バランスを整えることで、社会的反応性が改善する可能性が示唆されている
🔬 安全性について(小児)
小児・思春期でも低頻度刺激を中心としたTMSは比較的安全とされ、重篤な副作用報告は少ない
頭痛や一時的な眠気などはあるが、継続不可となるような副作用は稀
🌱 今後に向けた展望
海外では発達障害児へのTMSを臨床研究ベースで積極的に実施している施設もあり
日本国内でも、自費診療で試験的に導入するケースが増加中
今後、大規模臨床試験が進めば、保険適応の可能性も
✨ まとめ
✅ ADHD・ASDともに、特定の脳部位にTMSを行うことで症状軽減の可能性が示唆
✅ 副作用が少なく、非侵襲的な治療として将来性がある
✅ 「薬が合わない」「副作用がつらい」「併用療法を探している」ケースに選択肢の一つとして期待
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