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思春期のニキビ・ニキビ跡のケア——自宅でできること・クリニックで治療すべきことを名古屋みなとクリニック(名古屋市港区・皮膚科)が詳しく解説
思春期のニキビ・ニキビ跡のケア——自宅でできること・クリニックで治療すべきことを名古屋みなとクリニック(名古屋市港区・皮膚科)が詳しく解説
「中学生になってからニキビがひどくなった」「顔全体がニキビで悩んでいる」「ニキビを潰したら跡が残った」「市販薬を使っているが一向に治らない」「皮膚科に行くべきか迷っている」——思春期のニキビは、ホルモン変化による皮脂の過剰分泌が引き金となる最も多い皮膚疾患のひとつです。適切なケアをしないと、ニキビ跡(凸凹・色素沈着)が残り、長期にわたって悩む原因になります。名古屋市港区の皮膚科・名古屋みなとクリニックが、思春期ニキビの原因・自宅ケアの正しい方法・やってはいけないこと・クリニックでの治療選択肢まで、わかりやすく詳しく解説します。
目次
- 思春期のニキビとは——なぜ中学生・高校生に多いのか
- ニキビの種類と重症度——白ニキビ・赤ニキビ・嚢腫
- 【自宅ケア①】洗顔——正しい洗い方と注意点
- 【自宅ケア②】保湿——ニキビ肌こそ保湿が必要な理由
- 【自宅ケア③】日焼け止め——ニキビ肌への影響
- 【自宅ケア④】市販薬の正しい選び方・使い方
- 【自宅でやってはいけないこと】ニキビを悪化させるNG行動
- 生活習慣——食事・睡眠・ストレスとニキビの関係
- こんなときは皮膚科へ——受診すべきタイミング
- 【クリニックの治療①】アダパレン・過酸化ベンゾイル(外用薬)
- 【クリニックの治療②】抗菌薬(内服・外用)
- 【クリニックの治療③】漢方薬
- ニキビ跡のケアと治療——色素沈着・凸凹・赤みへの対応
- 【ニキビ跡治療①】ハイドロキノン・トラネキサム酸(色素沈着)
- 【ニキビ跡治療②】ケミカルピーリング
- 【ニキビ跡治療③】レーザー・光治療(凸凹・瘢痕)
- 思春期の子どもへの関わり方——保護者ができること
- よくある質問(FAQ)
- 名古屋みなとクリニックでの診療について
1. 思春期のニキビとは——なぜ中学生・高校生に多いのか
ニキビ(尋常性痤瘡)の定義
**ニキビ(尋常性痤瘡:Acne Vulgaris)**は、毛包・皮脂腺に生じる慢性炎症性疾患で、日本では思春期の90%以上が何らかのニキビを経験するとされています。
思春期にニキビが増える理由
①男性ホルモン(アンドロゲン)の急増 思春期になると男女ともにアンドロゲン(男性ホルモン)の分泌が増加します。アンドロゲンは皮脂腺を刺激して皮脂の産生を増やし、毛穴を詰まらせる原因になります。
②毛穴の閉塞(面皰形成) 皮脂の増加と角化細胞の過剰産生が重なり、毛穴が詰まります(微小面皰→白ニキビ→黒ニキビ)。
③アクネ菌の増殖 Cutibacterium acnes(アクネ菌)が酸素の少ない毛穴内で増殖します。
④炎症反応 アクネ菌が産生する物質が免疫反応を引き起こし、赤み・腫れ・膿(炎症性ニキビ)が生じます。
ニキビが多い部位
- 顔(額・鼻・頬・あご・口周り): 皮脂腺が多い部位
- 背中・胸: 皮脂腺が多く・衣類との摩擦が加わりやすい
2. ニキビの種類と重症度——白ニキビ・赤ニキビ・嚢腫
ニキビの種類を正確に理解することが、適切なケア・治療を選ぶうえで重要です。
非炎症性ニキビ(面皰)
白ニキビ(閉鎖性面皰): 毛穴が角栓で詰まって閉じた状態。炎症はない。白っぽいポツポツとして見えます。
黒ニキビ(開放性面皰): 毛穴が開いて角栓が酸化・黒く変色した状態。炎症はない。
炎症性ニキビ
赤ニキビ(炎症性丘疹): 面皰が破れてアクネ菌が周囲に広がり炎症が起きた状態。赤く腫れて痛みがあります。
膿疱(のうほう): 炎症が進んで白い膿(好中球)が溜まった状態。
結節(けっせつ): 炎症が真皮深層まで達した硬いしこり。痛みが強い。ニキビ跡が残りやすい。
嚢腫(のうしゅ): 最も重症。炎症が深く・広い。痛みが強く・確実にニキビ跡(クレーター状の凸凹・瘢痕)が残ります。
重症度と治療の方向性
| 重症度 | 主な皮疹 | 自宅ケアの限界 | 推奨する対応 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 面皰中心・少数の炎症丘疹 | 市販薬で対応可能 | 正しい洗顔・保湿+市販薬 |
| 中等症 | 炎症丘疹・膿疱が多数 | 市販薬では不十分 | 皮膚科受診推奨 |
| 重症 | 結節・嚢腫・広範囲 | 市販薬では不可 | 皮膚科受診必須 |
3. 【自宅ケア①】洗顔——正しい洗い方と注意点
洗顔の目的
洗顔の目的は「皮脂・汚れを落とす」ことですが、**洗いすぎると皮膚バリアを壊し、かえってニキビを悪化させます。**適切な洗顔が最初のスキンケアの基本です。
正しい洗顔の方法
① 手をよく洗う 手の汚れ・細菌を洗顔前に落とします。
② ぬるま湯(32〜34℃)で洗う 熱すぎるお湯は皮脂を取りすぎてバリアを壊します。冷水は皮脂が溶けにくく汚れが落ちにくいです。
③ 洗顔料を十分に泡立てる 泡立てネット・泡立て容器を使って、きめ細かい泡を作ります。泡が不十分な状態での洗顔は、摩擦が増えて皮膚を傷めます。
④ 泡で優しく洗う(こすらない) 泡を肌に乗せて、くるくると優しく洗います。力を入れてこする・スクラブ入り洗顔料でゴシゴシ洗う・洗顔ブラシで強くこすることは禁忌です。
⑤ ぬるま湯で十分にすすぐ 洗顔料の残りは毛穴を詰まらせます。洗顔料が残らないよう丁寧にすすいでください。
⑥ タオルで優しく押さえ拭き こすらずタオルを肌に当てて水分を吸わせます。
洗顔の頻度
**1日2回(朝・夜)が基本。**夜の洗顔は特に重要です(一日の皮脂・汚れ・メイクをしっかり落とす)。昼間に追加洗顔したい場合は、水洗いまたは泡洗顔を1回加える程度にとどめてください。
洗顔料の選び方
- 界面活性剤が穏やかな洗顔料(ニキビ用・低刺激性のもの)
- スクラブ・研磨剤入りは避ける
- コメドジェニック(毛穴を詰まらせやすい)成分が少ないもの
4. 【自宅ケア②】保湿——ニキビ肌こそ保湿が必要な理由
「ニキビ肌は保湿しなくていい」は誤解
「ニキビは皮脂が多いから保湿はしなくていい」という誤解が広まっていますが、これは完全な誤りです。
なぜニキビ肌でも保湿が必要か:
- ニキビ治療薬(アダパレン・過酸化ベンゾイル等)は皮膚の乾燥・刺激感を引き起こすため、保湿が治療継続に必要
- 皮膚バリアが低下した状態(洗いすぎ・薬剤の刺激)は、外部からの細菌・刺激に脆弱になる
- 乾燥した皮膚は角化が過剰になり、毛穴が詰まりやすくなる悪循環を生む
ニキビ肌向けの保湿剤の選び方
- ノンコメドジェニック処方(Noncomedogenic): 毛穴を詰まらせにくい成分を使用
- オイルフリー・水性ベース: 過剰な油分を避けたい場合に適切
- 香料・アルコール・着色料フリー: 刺激成分を避ける
- 代表的な成分: ヒアルロン酸・グリセリン・セラミド
使用量と使い方
洗顔後すぐに(水分が蒸発する前に)保湿剤を薄く均一に塗布します。量は「かすかに光る程度」。塗りすぎは逆に毛穴を詰まらせる可能性があります。
5. 【自宅ケア③】日焼け止め——ニキビ肌への影響
ニキビがあっても日焼け止めは必要
「日焼け止めでニキビが悪化する」という心配から使用をやめる方がいますが、紫外線はニキビの色素沈着(ニキビ跡)を悪化させるため、日焼け止めは必須です。
またニキビ治療薬(特にアダパレン)は紫外線に対する光感受性を高めるため、治療中は特に日焼け対策が重要です。
ニキビ肌向けの日焼け止めの選び方
- ノンコメドジェニック・オイルフリーの製品
- PA+++以上(UV-Aカット): 色素沈着の主因であるUV-Aをしっかりカット
- SPF30以上: 日常生活には十分
- テクスチャ: ジェルタイプ・さらっとしたミルクタイプが塗りやすい
- 落としやすい: ニキビ肌では洗い残しが毛穴詰まりの原因になる
6. 【自宅ケア④】市販薬の正しい選び方・使い方
思春期ニキビに使える市販薬
イオウ(硫黄)含有外用薬: 皮脂の吸収・殺菌・角質の軟化作用があります。古くから使われてきた成分です(テラ・コートリル・スピロノコールS等)。
サリチル酸含有外用薬: 角質を溶かして毛穴の詰まりを改善するBHAです。市販のニキビ用化粧水・ゲルに含まれることがあります。
イブプロフェンピコノール(クレアラシル等): 抗炎症作用のある外用薬で、赤ニキビの炎症を抑えます。
市販薬の使用のポイント
- 患部のみに使用: 顔全体に広げず、ニキビのある部位にポイント的に使用
- 長期使用: 効果が出るまで数週間かかることがある
- 1週間使用して改善がみられない・悪化する場合は皮膚科受診を検討
市販薬の限界
市販薬は**「軽症の炎症性ニキビ・白黒ニキビへの補助的なケア」**が目的です。中等症以上のニキビ・ニキビ跡への対応は皮膚科処方薬が必要です。
7. 【自宅でやってはいけないこと】ニキビを悪化させるNG行動
❌ ニキビを潰す・絞る
最も多く・最も有害なNG行動です。
ニキビを強く潰すと:
- 炎症が皮膚深部に広がり、結節・嚢腫化する
- 確実にニキビ跡(凸凹・クレーター・色素沈着)が残る
- 細菌の拡散でとびひ・感染拡大のリスク
- 治癒に時間がかかる
「少しだけ…」という潰し方でも同様のリスクがあります。
❌ 洗いすぎ・こすりすぎ
「ニキビは不潔だから」と過剰に洗顔することは、皮膚バリアを破壊して乾燥・刺激感を引き起こし、ニキビをかえって悪化させます。
❌ スクラブ・毛穴パックの多用
スクラブ・角栓パック(鼻パック等)は一時的に毛穴がきれいに見えますが、皮膚に刺激を与え・バリア機能を低下させます。使用頻度を最小限にしてください。
❌ 厚いメイクで隠す(クレンジング不足)
メイクで隠すこと自体は問題ありませんが、**コメドジェニック成分の多いファンデーションは毛穴を詰まらせます。**またクレンジング不足による化粧品残りが毛穴を詰まらせ、ニキビを悪化させます。ノンコメドジェニックの化粧品を選び、しっかりクレンジングすることが重要です。
❌ ニキビを触り続ける・頬杖をつく
無意識に顔を手で触ること・頬杖をつくことで、手の雑菌が毛穴に入り・物理的な刺激でニキビが悪化します。
❌ 「乾燥させれば治る」と信じて何もしない
「ニキビは乾燥させれば治る」という誤解から、保湿をしない・過剰に乾燥させる方がいますが、乾燥した皮膚は角化亢進→毛穴閉塞→ニキビ悪化という悪循環を引き起こします。
8. 生活習慣——食事・睡眠・ストレスとニキビの関係
食事とニキビ
高GI食品(白米・白パン・砂糖の多い食品・甘い飲料): 食後の急激な血糖上昇→インスリン・IGF-1(インスリン様成長因子)の増加→皮脂腺刺激→ニキビ悪化という経路が研究で示されています。完全に避ける必要はありませんが、砂糖の多い食品・飲料の過剰摂取は控えることをお勧めします。
乳製品(牛乳)との関連: 牛乳に含まれる成長ホルモン・IGF-1がニキビを悪化させる可能性が一部の研究で報告されています。ただし確実なエビデンスはなく、すべての乳製品を避ける必要はありません。
おすすめの食生活:
- 野菜・果物(ビタミンA・C・E、亜鉛を多く含む食品)
- 青魚(オメガ3脂肪酸:抗炎症作用)
- 砂糖・精製炭水化物を控える
睡眠とニキビ
睡眠中に成長ホルモンが分泌され、皮膚の修復が行われます。睡眠不足はコルチゾール(ストレスホルモン)を増加させ、皮脂の産生を増やしてニキビを悪化させます。
思春期は特に就寝が遅くなりがちですが、毎日7〜8時間の十分な睡眠がニキビの改善に重要です。
ストレスとニキビ
試験・部活・人間関係などのストレスはコルチゾールを増加させ、ニキビを悪化させます。「試験前にニキビが増える」という経験は多くの方が持っているのではないでしょうか。ストレス管理(十分な休息・趣味・運動)がニキビ対策の一部です。
9. こんなときは皮膚科へ——受診すべきタイミング
迷わず皮膚科を受診すべき状況
以下のいずれかに当てはまる場合は、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。
✅ 市販薬・正しいケアを1〜2ヶ月続けても改善しない ✅ 結節・嚢腫(大きく硬いニキビ・膿が深い)がある ✅ ニキビが広範囲(顔全体・背中・胸)に及んでいる ✅ ニキビ跡(凸凹・クレーター・色素沈着)が残っている ✅ ニキビが精神的に大きなストレスになっている(学校に行きたくない等) ✅ 大人になっても(20代以降も)ニキビが続いている
「皮膚科に行くのは大げさ?」について
思春期のニキビは「多感な時期に外見で悩む」という点で、精神的な影響が非常に大きい問題です。「これくらいで皮膚科に行っていいの?」と遠慮する必要はありません。**「ニキビで悩んでいる」という事実が受診の十分な理由です。**早期の適切な治療でニキビ跡を予防することが、長期的な皮膚の健康に重要です。
10. 【クリニックの治療①】アダパレン・過酸化ベンゾイル(外用薬)
アダパレン(ディフェリンゲル)
レチノイド様作用を持つ外用薬で、ニキビ治療の外用療法の中心的な薬剤です。
作用:
- 毛包の角化を正常化して面皰(コメド)形成を抑制
- 抗炎症作用
使用方法: 就寝前に薄く顔全体に塗布(ニキビのある部位だけでなく全体に)。
副作用・注意点:
- 使い始め(最初の2〜4週間)に乾燥・赤み・刺激感が出やすい(これは副作用ではなく適応反応で、徐々に軽減します)
- 日光に対する感受性が増すため、日焼け止めが必須
- 妊娠中・妊娠を希望する場合は使用できない
過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)
抗菌作用・耐性菌予防に非常に重要な外用薬です。
作用:
- アクネ菌・表皮ブドウ球菌への殺菌作用
- 抗菌薬耐性菌を生み出さない(過酸化ベンゾイルへの耐性菌は生じない)
- 面皰形成の抑制
使用方法: 1日1〜2回、患部に塗布。
副作用・注意点:
- 衣類・タオル・枕カバーに付着すると脱色することがある(使用後は注意)
- 刺激感・乾燥が出ることがある
アダパレン+過酸化ベンゾイル配合剤(エピデュオゲル)
2剤の配合ゲルで、1日1回就寝前に使用します。両成分の相乗効果で単剤より高い効果が期待されます。
11. 【クリニックの治療②】抗菌薬(内服・外用)
外用抗菌薬
クリンダマイシン(ダラシンTゲル)・ナジフロキサシン(アクアチムクリーム): アクネ菌への直接殺菌作用があります。ただし抗菌薬単独の長期使用は耐性菌のリスクがあるため、過酸化ベンゾイルとの組み合わせが推奨されます。
内服抗菌薬
ミノサイクリン(ミノマイシン)・ドキシサイクリン等: 中等症〜重症のニキビ・背中のニキビに使用されます。
使用の注意点:
- 長期内服は腸内細菌叢への影響・耐性菌のリスクがあるため、一般的には3ヶ月を目安に評価
- 光線過敏症(特にドキシサイクリン):服用中は日焼け対策を強化
- 歯の着色(12歳未満への長期使用は避ける)
- 消化器症状(吐き気・胃痛)
12. 【クリニックの治療③】漢方薬
思春期ニキビに使われる漢方薬
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう): 思春期のニキビに最も使われる漢方薬のひとつです。体質的に皮膚の赤み・化膿傾向がある方に向いています。
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう): 上半身(顔・頭)のニキビに対して使用されます。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん): 皮脂分泌が多い・便秘傾向がある方に使用されることがあります。
漢方薬は即効性はありませんが、体質改善・体全体のバランスを整える観点から補助的に使用されます。
13. ニキビ跡のケアと治療——色素沈着・凸凹・赤みへの対応
ニキビ跡の種類
炎症後色素沈着(PIH): ニキビの炎症後に残る茶褐色・黒ずんだ色素沈着。時間経過で薄くなることがありますが、紫外線暴露で悪化します。
炎症後紅斑(PIE): 炎症後に残る赤み(毛細血管の拡張)。数ヶ月〜1年かけて自然消退することが多い。
アイスピック型瘢痕(クレーター): 深く・狭い穴状の凹み。潰したニキビ・嚢腫後に多い。自然には改善しない。
ボックスカー型・ローリング型瘢痕: 底が平らな四角い凹み・なだらかな波状の凹み。レーザー・針治療で改善できます。
ニキビ跡の予防が最重要
ニキビ跡は作らないことが最大の対策です。
- ニキビを潰さない・触らない
- 早期に適切なニキビ治療を受ける(炎症を早期に抑えることがニキビ跡を防ぐ)
- 紫外線対策(日焼け止め)を徹底する(色素沈着の悪化予防)
14. 【ニキビ跡治療①】ハイドロキノン・トラネキサム酸(色素沈着)
ハイドロキノン(4%外用)
「肌の漂白剤」と呼ばれる最も効果の高い美白成分で、メラノサイト(メラニン産生細胞)の活性を抑制します。
- 医療機関での処方薬(4%)が最も効果が高い
- 皮膚科で処方可能
- 使用前後のUV対策が必須(紫外線で効果が低下)
- 一部の方に刺激感・接触性皮膚炎が出ることがあるため、最初はパッチテストを
トラネキサム酸
メラノサイトの活性化を抑制する成分で、内服・外用ともに使用されます。
- 内服(処方薬): 全顔の色素沈着に有効。副作用(血栓リスク)に注意が必要
- 外用(クリーム等): 低刺激で使いやすい
ビタミンC誘導体
チロシナーゼ(メラニン合成酵素)を阻害し、抗酸化作用も持ちます。市販品・処方品どちらもあります。
15. 【ニキビ跡治療②】ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは
グリコール酸(AHA)・サリチル酸(BHA)などの酸性薬剤を皮膚に塗布し、皮膚の表面を化学的に剥離させて新しい皮膚の再生を促す治療です。
ニキビ跡への効果
- 炎症後色素沈着(黒ずみ)の改善
- 毛穴の詰まり・面皰の改善(ニキビそのものの予防にも)
- 軽度の凸凹の改善
- 肌のキメ・ツヤの改善
治療の流れ
- 洗顔・ベースラインの評価
- 薬剤(グリコール酸等)を均一に塗布(5〜10分間)
- 中和・洗い流し
- 鎮静・保湿
- 日焼け止め塗布
通常2〜4週間に1回の施術を4〜6回継続することで効果を実感します。
注意点
- ケミカルピーリング後は皮膚が敏感になるため、日焼け対策が必須
- 活動性のニキビ(炎症中)への施術は刺激になることがあるため、ニキビを落ち着かせてから実施することが多い
- 自由診療(保険外)
16. 【ニキビ跡治療③】レーザー・光治療(凸凹・瘢痕)
フラクショナルレーザー
皮膚に微細な穴(フラクション)を作ることで皮膚の再生・コラーゲン産生を促し、凸凹のある瘢痕を改善します。
- クレーター状のニキビ跡(アイスピック型・ボックスカー型)に有効
- 複数回の治療が必要(3〜6回以上)
- ダウンタイム:数日〜1週間の赤みがある
ポテンツァ(ニードルRF)
RF(高周波)エネルギーを極細の針で真皮深部に直接届けることで、コラーゲン産生・リモデリングを促す治療です。凸凹瘢痕・毛穴の開きに有効です。
IPL・フォトフェイシャル
光エネルギーを使って色素沈着(赤み・黒ずみ)を改善します。複数回の治療が必要です。
注意点
- すべて自由診療(保険外)
- 思春期(成長期)の皮膚は変化しやすいため、炎症性ニキビが落ち着いてから開始することが多い
- 色の濃い肌・日焼けした肌での施術は色素異常のリスクがある
- 施術後の日焼け対策は必須
17. 思春期の子どもへの関わり方——保護者ができること
保護者の役割
思春期のニキビは外見上の問題だけでなく、「自分の外見が気になる・友達に見られるのが嫌だ」という精神的な影響が非常に大きいです。
保護者ができること:
①受診を一緒に考える・サポートする 「これくらいで病院に行っていいの?」と遠慮している子どもに、「皮膚科に行ってみようか」と積極的に後押しすることが重要です。
②ニキビを「不潔」や「怠慢」の結果として叱らない 「ちゃんと洗顔しているの?」という叱責は、子どものニキビへの羞恥心・自己嫌悪を強めます。ニキビはホルモンバランスの問題であり、意志や清潔感とは別問題です。
③スキンケアのサポート 適切な洗顔料・保湿剤・日焼け止めを一緒に選んでサポートすることが、正しいスキンケア習慣の形成につながります。
④生活習慣のサポート 夜更かし・偏食・ストレスがニキビに影響することを、責めずに伝え・改善をサポートしてください。
18. よくある質問(FAQ)
Q. 市販のニキビ薬と皮膚科の薬はどう違いますか?
A. 市販薬は成分の種類・濃度が限られており、軽症の補助的ケアに向いています。皮膚科ではアダパレン・過酸化ベンゾイル・抗菌薬(外用・内服)など、より効果の高い薬剤を処方できます。特にアダパレン(ディフェリン)は面皰(コメド)から治療できる重要な薬で、市販では入手できません。
Q. ニキビを潰したらどうなりますか?
A. ニキビを潰すと炎症が深部に広がり、ニキビ跡(クレーター状の凹み・色素沈着)が残りやすくなります。「早く治したい」という気持ちはわかりますが、潰すことで回復が遅れ・跡が残る可能性が高くなります。どうしても気になる場合は皮膚科で処置を受けてください。
Q. ニキビ跡(クレーター)は治りますか?
A. 色素沈着(黒ずみ)は適切なケアで改善できます。凸凹・クレーター(瘢痕)については自然には改善しないことが多く、フラクショナルレーザー・ニードルRF(ポテンツァ)などの施術で改善できます。ただし完全に消えることは難しく、目立たなくなることを目指す治療です。
Q. 思春期のニキビはいつ頃治りますか?
A. 多くの場合、成人期(20代前後)にホルモンバランスが安定するにつれて自然に軽快します。ただし適切な治療を受けずにいるとニキビ跡が残り、ニキビ自体が20代・30代以降も続く「大人ニキビ」に移行することがあります。早期の治療開始がニキビ跡を防ぎ、成人後のニキビのリスクを減らします。
Q. 背中のニキビも皮膚科で診てもらえますか?
A. もちろんです。背中・胸のニキビも顔と同様に皮膚科で治療できます。背中のニキビは衣類との摩擦・汗による蒸れが悪化因子であり、外用薬・内服抗菌薬での治療が有効です。
19. 名古屋みなとクリニックでの診療について
名古屋市港区にある**名古屋みなとクリニック(皮膚科)**では、思春期のニキビ・ニキビ跡の診断・治療に対応しています。
当院で対応できる主な内容
- ニキビの重症度評価・診断
- アダパレン・過酸化ベンゾイル・エピデュオゲルの処方
- 外用・内服抗菌薬の処方
- 漢方薬の処方(荊芥連翹湯等)
- ニキビ跡(色素沈着)へのハイドロキノン・トラネキサム酸の処方
- ケミカルピーリング(自由診療)
- スキンケアのカウンセリング(洗顔・保湿・日焼け止めの選び方)
- 保護者へのニキビの正しい理解のサポート
こんな方はぜひご相談ください
- 思春期のニキビで悩んでいる中学生・高校生・大学生
- 市販薬を使っているが改善しない
- 顔全体・背中に広範囲のニキビがある
- ニキビ跡(黒ずみ・凸凹)を治したい
- どのスキンケアが自分の肌に合うか知りたい
- 子どものニキビが心配な保護者の方
「ニキビくらいで皮膚科に…」と遠慮しないでください。思春期のニキビは皮膚科が専門的に対応できる疾患です。早めのケアでニキビ跡を防ぎ、きれいな肌を一緒に目指しましょう。
まとめ
- 思春期のニキビはホルモン変化による皮脂過剰分泌が原因で、90%以上が経験する疾患です
- 正しい洗顔(こすらない・1日2回)・保湿(ノンコメドジェニック)・日焼け止めが自宅ケアの基本です
- ニキビを潰すことは確実にニキビ跡を残す最大のNG行動です
- 市販薬で改善しない・広範囲・重症・ニキビ跡がある場合は皮膚科を受診してください
- 皮膚科ではアダパレン・過酸化ベンゾイル・抗菌薬等の処方が可能で、市販薬より格段に効果が高いです
- ニキビ跡は色素沈着(ハイドロキノン・ピーリング)と凸凹(レーザー・ニードルRF)で別々にアプローチします
- 思春期の子どもへは「不潔・怠慢」ではなくホルモンの問題として理解し、受診を後押しすることが大切です
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名古屋みなとクリニック
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