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手足の冷え(冷え性)に有効な治療は?内服・塗り薬・漢方までわかりやすく解説 名古屋みなとクリニック
手足の冷え(冷え性)に有効な治療は?内服・塗り薬・漢方までわかりやすく解説
「手足がいつも冷たい」
「冬になると指先が痛い・白くなる」
「冷えと一緒に乾燥やかゆみも出る」
手足の冷えは体質と思われがちですが、血流の低下・自律神経の乱れ・貧血や甲状腺などの病気が関係していることもあります。
皮膚科では、冷えに伴って起こる しもやけ(凍瘡)・手荒れ・湿疹悪化・末端の色調変化(レイノー現象) なども含めて診ていきます。
手足が冷える主な原因
冷えにはいくつかの「タイプ」があります。
1)血流低下タイプ(末梢循環不良)
指先・足先が冷たい、色が白い/紫っぽい
冬に悪化しやすい
しもやけができやすい
2)自律神経タイプ(ストレス・睡眠・疲労)
冷えたりほてったりが混在
胃腸の不調、動悸、緊張、不眠を伴うことも
3)皮膚バリア低下タイプ(乾燥・湿疹)
乾燥で皮膚が薄く敏感になり、冷えを強く感じる
手湿疹・アトピーがあると悪化しやすい
4)病気が隠れているタイプ(要チェック)
貧血(鉄欠乏)
甲状腺機能低下症
糖尿病、末梢神経障害
膠原病(強いレイノー、指先の潰瘍など)
まず大切:受診の目安(危険サイン)
次の症状がある場合は、体質の冷えではなく治療が必要な冷えの可能性があります。
指が白→青→赤と変化し、痛みやしびれが強い(レイノーが疑わしい)
指先に傷が治りにくい/潰瘍ができる
片側だけ強い冷え、歩くと足が痛くなる(血管の病気の可能性)
強い倦怠感、動悸、息切れ(貧血など)
体重増加、むくみ、眠気(甲状腺機能低下など)
必要に応じて、**採血(貧血・鉄、甲状腺、炎症、自己抗体など)**を行い、原因を確認します。
有効な治療:内服・塗り薬・漢方
1)内服(西洋薬)
「冷え性の特効薬」は少ないのですが、**原因が“血流”や“レイノー現象”**の場合は内服が有効です。
血流改善・レイノーに使う薬(代表例)
カルシウム拮抗薬(例:ニフェジピン、アムロジピンなど)
→ 血管を広げて、指先の血流を改善(特にレイノーに使われます)
※低血圧、むくみ、頭痛に注意
PDE5阻害薬(例:タダラフィル等)
→ 血管拡張作用。レイノーや末梢循環障害で検討されることがあります
※硝酸薬併用は禁忌、ほてり・頭痛など副作用に注意
末梢循環改善薬(例:シロスタゾール、サルポグレラート等)
→ 冷え+しびれ/血流低下が疑われるケースで検討
※動悸、頭痛、出血傾向などに注意
原因疾患がある場合は“そこを治す”のが近道
鉄欠乏性貧血 → 鉄剤で改善
甲状腺機能低下症 → 甲状腺ホルモン補充で冷えが軽くなることがあります
糖尿病・末梢神経障害 → 血糖管理と神経障害の治療が重要
2)塗り薬(外用)
塗り薬は「体の中の血流」を根本から上げる力は限定的ですが、冷えに伴う皮膚トラブルにはとても重要です。
冷えで悪化しやすい皮膚症状への外用
保湿剤(ヘパリン類似物質、ワセリンなど)
→ 乾燥で皮膚が薄く敏感になると、冷えや刺激を強く感じやすくなります
→ バリアを整えるだけでも体感が改善する人が多いです
しもやけ(凍瘡)に対する外用
→ 炎症・かゆみ・痛みが強い場合は、状態に応じて外用を使い分けます(保湿、抗炎症外用など)
レイノーの“発作部位”に使われる外用(注意点あり)
ニトログリセリン外用など、海外・専門領域で検討されることがありますが、
頭痛・低血圧など副作用もあり、自己判断での使用は避けて医師と相談が必要です。
3)漢方(冷え治療の中心になりやすい)
冷えは体質要素が強いことも多く、漢方は相性が良い分野です。
ポイントは「どんな冷えか」を見極めること。
手足がとにかく冷たいタイプ
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
→ 末端の冷え、冬に悪化、しもやけ体質にもよく使われます
下半身の冷え・加齢・夜間頻尿などがあるタイプ
八味地黄丸
牛車腎気丸(しびれ・痛みを伴う場合に選択されやすい)
冷え+疲れやすい(気力が出ない)タイプ
補中益気湯
→ 体力低下、だるさ、冷えをまとめて整える目的
冷え+ストレス・イライラ・不眠など自律神経タイプ
加味逍遙散
桂枝加竜骨牡蛎湯
→ 冷えの背景に「緊張・睡眠・ストレス」がある人に検討
※漢方にも副作用(むくみ、血圧変動、肝機能、偽アルドステロン症など)があり、体質・併用薬の確認が大切です。
自宅でできる改善法(治療効果を上げるコツ)
薬と同じくらい、生活の工夫が効くことも多いです。
首・手首・足首を温める(末端の血流が上がりやすい)
入浴はシャワーだけでなく湯船へ(自律神経にも◎)
靴下は「締め付けすぎない」「汗をためない」素材を選ぶ
冷え+乾燥がある方は、保湿を習慣化(特に手洗い・入浴後)
カフェイン過多、喫煙は末梢血管収縮の原因になりやすいので注意
まとめ
手足の冷えは、体質だけでなく
血流(レイノー/末梢循環)・自律神経・乾燥/湿疹・貧血や甲状腺などが関係します。
内服:原因が血流低下なら効果が出やすい(必要なら採血で原因確認)
塗り薬:乾燥やしもやけなど「冷えに伴う皮膚トラブル」に重要
漢方:冷えのタイプに合わせると満足度が高い
「冷えがつらい」「指の色が変わる」「しもやけが毎年できる」「乾燥や湿疹が悪化する」などがあれば、早めにご相談ください。
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