液体窒素で治療できる皮膚の病気

こんにちは。名古屋みなとクリニック（皮膚科・美容皮膚科）です。

当院では、皮膚のさまざまなトラブルに対して**液体窒素治療（凍結療法）**を行っています。
これは、マイナス196℃の液体窒素を病変部に当てて、異常な細胞やウイルス感染した組織を凍結させ、
皮膚を入れ替えるように再生させる治療法です。

❄️ 液体窒素治療とは

液体窒素を綿棒やスプレーで皮膚病変に短時間接触させ、
その部位の細胞を凍結・壊死させることで、数日〜1週間ほどでかさぶたとなり、
新しい皮膚が再生していきます。

痛みは軽度〜中等度で、治療後は一時的に赤みや水ぶくれができることもありますが、
自然に治っていきます。

💡 液体窒素で治療できる主な疾患
① 尋常性疣贅（いぼ）

原因：ヒトパピローマウイルス（HPV）感染

部位：手・足・膝などに多い

特徴：角質が厚くなり、表面がざらついた小さなできもの

効果：ウイルス感染した角質層を凍結破壊し、免疫反応を高めることで再発を防止

通常：2〜3週間おきに複数回治療を繰り返します

② 老人性疣贅（脂漏性角化症）

加齢とともに増える茶色〜黒色のシミのような盛り上がり

液体窒素を当てると、かさぶたとなって剥がれ、色調が改善します。

美容的にも人気の治療です。

③ 日光角化症（前がん病変）

長年の紫外線によって生じる皮膚の前がん病変

表面がカサカサした赤い斑点

液体窒素で異常細胞を除去し、皮膚がんへの進行を予防します。

④ 伝染性軟属腫（みずいぼ）

小児に多い、ウイルスによる小さな白い丘疹

自然治癒することもありますが、広がる場合は液体窒素で早期除去が有効

⑤ 尋常性角化症・角化性母斑・皮膚線維腫

盛り上がった角質病変や硬いしこりも、
小さいものであれば液体窒素で少しずつ縮小可能です。

🩺 治療の流れ

医師が病変を確認し、液体窒素が適応かを判断します。

綿棒またはスプレーで短時間凍結（数秒〜10秒ほど）

数日後にかさぶたが形成され、自然に脱落

必要に応じて2〜3週間おきに繰り返し治療

⚠️ 治療後の注意点

かさぶたは無理に剥がさない

一時的な赤み・痛み・水ぶくれが出ることがあります

色素沈着や色抜けが残ることがあります（通常は数ヶ月で改善）

施術部は清潔に保ち、保湿を継続

💬 まとめ

液体窒素治療は、皮膚科で最もよく行われる安全で効果的な治療法です。
ウイルス性のいぼや加齢性の角化症など、
多くの皮膚疾患に対して切らずに治すことができます。

気になる皮膚の盛り上がりやシミ、いぼがある場合は、
まずは医師の診察を受けて、液体窒素治療の適応を確認しましょう。

📍 名古屋みなとクリニック
皮膚科・美容皮膚科・内科
〒455-0068 名古屋市港区土古町4-20
📞 052-387-8083

「いぼがなかなか治らない」「シミのようなできものが増えてきた」
そんな時は、当院へお気軽にご相談ください。

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