慢性疲労は更年期が原因の可能性があります

こんにちは。名古屋みなとクリニック（皮膚科・美容皮膚科）です。

「寝ても疲れが取れない」「朝から体が重い」「やる気が出ない」
そんな慢性的な疲労や倦怠感に悩む女性の中には、更年期によるホルモンバランスの変化が関係している方が少なくありません。

🌸 更年期とは

女性は40代後半〜50代前半にかけて、卵巣機能が徐々に低下し、**エストロゲン（女性ホルモン）**の分泌が急激に減少します。
この時期を「更年期」と呼び、閉経前後の約10年間にわたって様々な身体・精神的変化が現れます。

エストロゲンは、単に女性らしさを保つホルモンではなく、

自律神経の安定

血流・代謝の調整

睡眠の質の維持

精神的な安定（セロトニンとの関連）
など、全身の健康に深く関わっています。

そのため、更年期のホルモン変動は「全身のエネルギーバランスの崩れ」として現れ、慢性疲労の一因になることがあります。

⚠️ 更年期にみられる「慢性疲労」の特徴

更年期に関連する疲労は、単なる疲れとは異なります。

次のような特徴が見られたら、ホルモンの影響を考慮しましょう。

睡眠をとっても疲労が取れない

頭が重い、集中できない

めまい・動悸・息切れがある

気分が落ち込みやすい、不安感がある

肩こり・関節痛・筋肉痛が続く

手足の冷え・ほてりを繰り返す

月経周期の乱れがある

これらの症状は、自律神経の乱れとホルモン低下が同時に起こることで現れます。

🧬 慢性疲労とホルモンの関係

エストロゲンの低下により、自律神経のバランス（交感神経・副交感神経）が乱れます。
これにより、血流が悪くなり、筋肉への酸素供給が減少して慢性的なだるさが起こります。

さらに、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの働きも低下するため、
「気分の落ち込み」や「無気力感」など、うつ症状に似た状態になることもあります。

💊 名古屋みなとクリニックでの治療アプローチ

当院では、慢性疲労が更年期に伴うホルモン変動と関係している場合、
全身バランスの回復を目指した治療を行います。

① ホルモンバランスのサポート

プラセンタ注射（メルスモン／ラエンネック）
　更年期障害の保険適用治療にも使われる注射で、ホルモンバランスを整え、疲労感や気分の落ち込みを改善します。

エクソソーム点滴／NMN点滴
　細胞レベルでの代謝回復を促し、慢性疲労の軽減や自律神経の安定に効果が期待されます。

② 栄養・代謝面からの改善

ビタミンB群・C・E点滴
　エネルギー代謝を高め、抗酸化作用で体のだるさや肌の不調を改善。

鉄・亜鉛・マグネシウム補充
　慢性疲労や倦怠感に関連する微量栄養素を補うことで、細胞機能をサポートします。

③ 自律神経・メンタルケア

睡眠の質を整えるサプリ・漢方（加味逍遥散・柴胡加竜骨牡蛎湯など）

ストレス緩和・ホルモンバランス改善を目的とした漢方療法

🌿 まとめ

慢性疲労の背景には、単なる「疲れ」ではなく、ホルモンバランスの変化による全身の不調が隠れていることがあります。
特に40代〜50代の女性で、疲れ・だるさ・気分の波などが続く場合、
「更年期由来の慢性疲労」を疑い、早めにご相談ください。

当院では、保険診療・自費診療の両面から、患者さま一人ひとりに合わせた治療を提案しています。


「最近ずっと疲れている」「気分がすっきりしない」
そんな時は、身体とホルモンのバランスを一緒に見直していきましょう。

名古屋みなとクリニック
皮膚科・美容皮膚科・内科・児童精神科・精神科
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