ADHD(注意欠如・多動症)の内服薬の特徴

ADHD(注意欠如・多動症)の内服薬の特徴

ADHDの治療は、生活環境の工夫や心理的支援とあわせて、必要に応じて薬を使います。
薬は大きく 「中枢刺激薬(スタチムラント)」 と 「非刺激薬」 に分かれます。それぞれに特徴があり、年齢や症状、副作用の出方に応じて選択します。

① 中枢刺激薬(スタチムラント)
コンサータ®(メチルフェニデート徐放錠)

作用:脳内のドパミンとノルアドレナリンを増やし、集中力や計画性を高める。

特徴:朝1回の服用で約12時間効果が持続。学校や仕事のコアタイムに合わせやすい。

注意点:食欲低下、不眠、動悸などの副作用が出ることがあります。処方には登録制度があり、専門的に管理されています。

ビバンセ®(リスデキサンフェタミン)

作用:体内で活性型に変わって効く「プロドラッグ」。効き目の立ち上がりがなめらか。

特徴:日本では6歳~18歳の小児・思春期に適応。成人の新規処方は原則できません。

注意点:食欲低下、不眠、いらいら感などに注意。

② 非刺激薬
ストラテラ®(アトモキセチン)

作用:ノルアドレナリンを増やし、注意力を高める。

特徴:小児から成人まで使える。効果が安定するまで2~4週間程度かかる。

注意点:吐き気や眠気、まれに肝機能異常。チックや不安を合併している場合にも使いやすい。

インチュニブ®(グアンファシン徐放)

作用:前頭前野の神経の働きを調整し、衝動性や多動を抑える。

特徴:単独でも、刺激薬と併用でも使える。夕方以降の落ち着きに有効なケースも。

注意点:眠気、血圧低下、めまい。急にやめず、漸減が必要。

③ どう選ぶのか?

学校や仕事で朝からしっかり集中したい → コンサータ®

小児・思春期で刺激薬を検討 → ビバンセ®

刺激薬が合わない/不安やチックがある → ストラテラ®、インチュニブ®

夕方以降の落ち着かなさを抑えたい → インチュニブ®

④ まとめ

ADHDの薬は、「集中力を上げるタイプ(刺激薬)」と「落ち着きを与えるタイプ(非刺激薬)」に分けられます。
一人ひとりの症状や生活スタイル、副作用の出方に合わせて組み合わせて使うこともあります。

名古屋市港区の 名古屋みなとクリニック では、発達の特性に応じた生活指導や学校との連携とあわせて、安全に薬を使った治療を行っています。
「薬を始めた方がよいのか?」「副作用が心配」など、ご不安な点があればお気軽にご相談ください。

名古屋みなとクリニック
皮膚科・美容皮膚科・内科・児童精神科・精神科
〒455-0068 名古屋市港区土古町4-20 SLR港北
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