イボに対する治療、内服、塗薬、施術について

イボに対する治療、内服、塗薬、施術について

こんにちは、名古屋市港区の皮膚科・美容皮膚科、名古屋みなとクリニックです。

今回は、イボに対する治療、内服、塗薬、施術について解説します。

イボ(疣贅)に対する治療は、ウイルス(ヒトパピローマウイルス)に感染した皮膚細胞を取り除くことと、再発を防ぐために免疫を整えることが中心になります。治療は、イボの種類・場所・大きさ・数・年齢などに応じて、外用薬、内服薬、施術を組み合わせて行います。

🔹外用薬(塗り薬)
一般的には、サリチル酸を含む角質剥離薬が使われます。これは皮膚の表面を柔らかくして、イボの角質を少しずつはがしていく作用があります。市販のスピール膏などもこのタイプです。

また、ウイルスの感染による皮膚の増殖を抑えるために、トレチノイン(ビタミンA誘導体)を使うこともあります。特に扁平疣贅(顔や手にできる平らなイボ)では効果が期待されます。

尖圭コンジローマなど、特殊なウイルス性イボに対しては、免疫を高めるイミキモド(ベセルナ®)という外用薬が使われることがあります。

🔹内服薬
内服では、皮膚の代謝を整えたり免疫を高めたりするために、ヨクイニン(ハトムギ)エキスの漢方薬がよく使われます。体質改善を目的とし、特に小児の多発イボに広く用いられます。

さらに、免疫を調整する働きを持つ薬として、セファランチンやシメチジン(胃薬としても使われる薬)がイボ治療に使われることがあります。これらは保険適応外の場合もありますが、難治性のイボに有効とされることがあります。

🔹施術(医療処置)
最も一般的な処置は、液体窒素による凍結療法です。マイナス196℃の液体窒素でイボを凍らせ、ウイルスに感染した細胞を壊死させる方法です。週1〜2週に1回の頻度で複数回行うのが一般的です。多少の痛みや水ぶくれを伴うことがあります。

他には、炭酸ガスレーザーや電気焼灼によってイボを物理的に除去する方法があります。麻酔が必要で、瘢痕が残ることもあるため慎重に選択されます。

難治性の多発性イボの場合には、接触免疫療法といって、あえてかぶれ反応を起こして免疫を活性化し、イボを排除させる治療もあります。これは特殊な薬剤を使い、限られた医療機関で行われます。

🔹まとめ
イボの治療は「削って取る」だけではなく、体の免疫を整えながら再発を防ぐことが重要です。特に小児やアトピー素因のある人では、慎重にスキンケアや生活指導も行いながら、継続的な治療が必要です。


✧———✧ ——— ✧ ———✧———✧ ——— ✧ ———✧

〒455-0068
名古屋市港区土古町4-20 SLR港北

【TEL】052-387-8083
【診療時間】10:30~13:30、14:30~18:30
【休診日】月・木・土

【アクセス】
あおなみ線「港北駅」徒歩約8分
(クリニック前に駐車場があるのでご利用ください)

オンライン予約はプロフィールに載っているホームページからできます。

https://nagoya-minato-clinic.com/

✧———✧ ——— ✧ ———✧———✧ ——— ✧ ———✧
お知らせ一覧に戻る

お肌やお身体、そして心の健康について、
お気軽にご相談ください。

当院へのお問い合わせ・ご予約はお電話またはLINE、オンライン予約フォームをご利用ください。